親子就活とは?そのメリットとデメリットを考察!

就職活動で最近話題の「親子就活」。マスコミでも取り上げられるレベルになっており、企業側も対応を迫られています。そもそも「親子就活」とはなんなのか、またそのメリット・デメリットについて、この記事でまとめてみました。就職活動をする方の参考になれば幸いです。それではどうぞ。

「親子就活」とは?

「親子就活」とは学生の就職活動にその親も自ら積極的に参加して親子で一緒に内定獲得を目指す活動のことです。

親(保護者)の活動範囲は多岐に渡り、就職活動の資金援助に始まり、我が子の自己分析のサポート、企業選定のアドバイス、企業説明会への自らの参加、エントリーシートの添削、面接の練習相手、社内見学への参加、選考結果へのクレームや指摘などなどです。

背景には、ブラック企業という言葉が生まれる中、我が子をそのブラック企業から守ってあげたい、より良い環境の職場で働かせてあげたいとの保護者の願いがあります。

とはいえ、保護者が過干渉になってしまい、企業側とトラブルになってしまうケースも報告されています。また、その過干渉さゆえに、子供も悩みを抱えるケースもあるようです。

そんな親子就活で主に動く保護者は母親ではなく父親です。通常、我が子の面倒は母親が見るという風習がここ日本にはありますが、こと親子就活になるとテーマが会社・仕事・職場となるだけに、その分野で何十年と経験を積んできているお父さんの出番というわけです。また、就活をする子供も、この分野ではお母さんよりもお父さんに頼りたくなるのも自然な流れかもしれません。

「親子就活」のメリットは?

「親子就活」のメリットにはどんなものがあるのでしょうか?代表的なものを以下に3つまとめています。どうぞ。

1.企業選定の精度が上がる

企業側は自社を極めて美しく見せようとしてきます。社会経験の全くない学生はその提供される美しさが作り物なのか本物なのか判断する力が不足しています。そんな時に社会人経験が豊富な保護者の意見・選球眼は非常に頼りになります。

「募集要項のこの文言の裏にはこのような意味合いがある」「企業説明会で言われていたこの言い回しはつまりはこういう事だ」と、企業側が提示する美しい文言の裏側を汲み取る事ができるわけです。行間を読むという言い方もありですね。それを受けて、就活生は、企業の実際の姿を捉えやすくなります。

それはつまり、企業選定の段階において誤った判断を下すリスクを下げる事になります。過労死の問題が取り沙汰される昨今、ブラック企業を選択して人生を潰してしまう事は何としてでも避けなければなりません。自分ではこの会社はブラック企業ではないと思っていても実はブラックだったというケースはいくらでもあります。企業選定においては社会人経験豊富な保護者の力を借りるのは大きなメリットと言えます。

2.早い時期に内定を獲得しやすくなる

メリット1とも関連してきますが、早い段階で良い企業を選定しやすくなるため、早い段階で次のステップに進むことができます。その次のステップにおいても、エントリーシートの作成サポートを受けたり、面接の練習相手になってもらったりと、効率良く効果的に就活作業を進めていくことが可能となるため、結果、最終的には早い段階での内定獲得に繋がりやすくなります。

保護者の方が人事部に所属しているとなればまさに鬼に金棒状態になります。どんなエントリーシートが評価が高いのか、どんな面接応対がふさわしいのか、教えてもらうことも可能になります。その手の書籍やサイト(当サイトもその手のサイトになりますが・・・)もありますが、現場の生の声は非常に貴重な意見の一つになります。

3.内定獲得後に両者(学生・保護者)共に安心感を得られる

晴れて内定を獲得した後の話になりますが、両者(学生・保護者)共にどんな企業に就職するのか深く理解できているので、新社会人になるにあたって抱える不安を大きく軽減できます。

とりわけ、保護者の立場の方にとっては、自分もしっかりと調査した会社になるため、その安心感は相当大きなものとなるでしょう。過労死が度々取り沙汰される昨今「我が子が就職する企業は大丈夫だろうか?」などと過度に心配することがなくなります。この安心感は保護者にとっては大きなメリットになりえます。

また、学生の方も、信頼できる親のサポートを受けて決めた会社ということで「自分の選んだ会社は大丈夫だろうか?実は変な会社だったりしないだろうか?」という不安を限りなく除くことができます。期待や希望に胸を膨らませて新社会人として羽ばたくことができるようになります。

「親子就活」のデメリットは?

一方で、「親子就活」にはデメリットも存在します。どんなデメリットがあるのでしょうか?以下に取り上げてみます。

1.保護者による過干渉

過保護に育てられてきた家庭では特に問題となる点です。本来であれば、学生自身がすべきことを親が代わりにしようとすることがあります。

極端な例でいけば、エントリーシート作成時の代筆、子供に代わっての企業説明会への単独参加、果ては我が子の就職先を親の独断で勝手に決めてしまうというケースもあるようです。こうなってくると、もはや「親子就活」ではなく、子供が抜けた「親就活」です。

本当に子供のためを思っている親であればここまでのことは絶対にしませんが、過保護だとやってしまいかねません。こうなると子供自身はまったくもって不幸としか言いようがありません。

2.親子関係がおかしくなる

デメリット1と関係してきますが、過干渉による親子の衝突が起こりえます。これまで過保護に育てられてきてそれに嫌気がさしてきている場合は、今回の親子就活の過干渉が悪い意味での起爆剤になりえます。

保護者からすれば我が子のためにという気持ちがあるのかもしれませんが、その気持ちが行き過ぎて親子関係がおかしくなってしまっては、本末転倒です。子供の気持ちに敏感であって十二分に配慮するべきでしょう。

3.企業側も行き過ぎた「親子就活」には否定的

キャリアリサーチを実施するDISCOが行ったアンケート調査によれば、行き過ぎた「親子就活」に対しては企業側も批判的です。

一部引用させて頂くと・・・

「親御さんから今後のセミナー日程や採用人数を確認する電話を受けたことがあり、本人から電話 させるよう伝えたことがあった。」<商社(専門)>

本来自分ですべきこと(疑問点を企業の担当者に問い合わせる等)は親が出るべきではない。あくまでも本人が自ら決めることができるようなフォローに徹するべき。 <商社(専門)>

親による過剰な干渉は、入社後においてモンスターペアレント問題を抱えることになりかねませ んので、親の影がチラついた段階で全て落としています。 <水産・食品>

といった声が上がっています。

こういった声からも分かるように、企業側との接点に親が登場すると就活においてはかなりのマイナス要素になります。当然、内定をもらえる確率はかなりの程度下がります。気をつけるようにしたいものです。

まとめ

「親子就活」はバランスが非常に大事です。原則、子供の自主性を尊重し、親は相談を受けた時に全力でサポートしてあげるというスタンスが理想的ではないかと思います。

DISCOのアンケート調査では、学生を対象に「就職活動のどのタイミングで親に関わって欲しいと思うか?」との問いに対して「相談した時に意見を言って欲しい(72.8%)」「就職活動の資金を援助して欲しい(64.9%)」の2項目が突出しており、次に来るのは「あらかじめ親の希望を伝えておいて欲しい(20.1%)」でパーセンテージが一気に下がります。

このアンケートからも分かるように、親は子供から相談を受けた時に企業選定・エントリーシート作成・面接練習などのサポートに乗り出すのが理想的です。「縁の下の力持ち」に徹して我が子の就職をサポートしてあげたいものです。